« 聞き上手になる 2 | トップページ | 沈黙について »

聞き上手になる 3

悩みや心配を打ち明けられた時の、聞き方について、前回、途中まで書かせて頂きました。

今回は、具体的な聞き方のポイントを書かせてくださいね。

その前に一番大事なことは、相手のことを大切に思っていることが、しつこいですが、とても重要だと思います。

なぜなら、聞くというのは、とっても大変なことだから。
それを好きではない相手に使うのはとても無理だと思うのです。
また、逆に、相手の悩みを引き出して、それを他で話してしまうということがあり得るならば、人としてしてはいけないことだと思うのです。

大切な相手、大事な人の時だけ、聞き上手になってあげて、ますます信頼関係を深めてくれればいいなと思います。
 
前置きが長くてごめんなさい。
以下、簡単なポイントです。
 

1、相手の心に寄り添うこと

2、相手が話すことに、うなずくこと。

3、上の空にならずに、集中すること。

4、相手の悩みや苦しみを評価しないこと。自分のアドバイスを入れないこと。励まさないこと。

5、相手の話す言葉の中の気持を拾い上げて、相手に返してあげること。

→  これが一番難しいのですが、練習すれば、必ずうまくなります。

例)
Aさん:上司に注意されて、すごくショックだったの。明日、会社に行くの嫌だな。
      
私:会社に行きたくないくらいの気持ちになっているのね。
       
Aさん:そうなの。だって、確かにミスはしたけれど、上司は私の言い分も聞いてくれないんだもの。

私:本当はちゃんと話しを聞いて欲しかったんだよね。

Aさん:話せば、分かってもらえると思ったの。なのに、全部、否定されたみたいで悔しかった。

私:否定されたようで、悔しかったんだね。


 以上の会話は、一つの例で、正解ではないと思います。
ただ、一生懸命、相手の心に寄り添って、相手の感情や気持ちを拾い上げて返すことで、話し手も自分では気付かなかった思いを知ることもあるくらいです。

 最初にもし私が、

「そのくらいのことで会社行きたくないなんて。甘えてちゃだめよ」

「働く人はみんなそういう思いを抱えて仕事しているんじゃない?」

「可愛そうに。元気だして! 」

「そんなこと言っても過ぎたことじゃない。同じ失敗しないように、明日からは気をつけるのが建設的よ」

と言ったりしたらどうでしょう?

 自分のことと置き換えてみると、分かってくれていないな、と思いませんか?


 人はすごく不思議なことに、自分が悩みを話す時は、そのままを聞いて欲しいのに、人から悩みを打ち明けられると、そうしてあげることが出来ないのです。
これは意識しなければ、ほとんどの人がそうかなと思うのです。

自分が話す時は聞いて欲しいのに、聞く時は、そのままを聞いてあげることは出来ない。

不思議だけど、一致しませんよね。
それは、人が、どうしても、客観的に自分を見れないからだと思うのです。(私も含めて)
 
 
人には価値観というものが存在しますよね。
そして、その人なりの経験があり、考えがある。

その上で、話している相手を、何とか元気づけたい、励ましたい気持ちが湧いて来た時、ついつい、励ましたり、同情したり、イライラして切り捨てたくなったり、アドバイスをしたくなってしまうのだと思うのです。
それは本当は自然なこと。

でも、自分が打ち明けた時は、最初から、励まされたり、アドバイスをもらうより、まず、自分がどう思ってるか、全部聞いて分かって欲しいと思いませんか?
 

「全て分かってくれた」

そのことで、本当に半分の悩みが消えると思います。

そして、自然と頑張ろうという気持が湧いて来たり(励まされなくても、湧いてくることもあると思います)、どうしたらいいか具体的なアイディアが浮かんだり(スッキリすることで、自分で思いつくこともあると思います)、もしくは、一緒に考えてもらったり。

次のステージに進むには、まず、自分の悩みを吐き出すこと。そのままを理解してくれる味方がいること。
そして、話して行くうちに、自分の真の悩みが表に出てくるかもしれません。
自分でも知らなかった、本当の苦しみを、知ることもあると思います。

それを知ることが出来た時、ホッとするかもしれません。
漠然とした不安より、人は、具体的な不安の方が立ち向かいやすいものだからです。

相手の気持ちを汲んで、相手の言葉から思いを引き出してあげること。
そのために、相手の問題に、自分の考えや価値観を入れないこと。それは、相手の心の領域を尊重してあげるという、尊敬の気持ちがあるからだと思います。

好きな人にだけ、大事な人にだけ、信頼を裏切らないと自分で思えた時、是非、聞き上手になってあげてください。

そして、最後に。
 
テクニックをお話ししましたが、本当は、黙ってただ寄りそうだけでもいいと思うのです。
大事な人、好きな人、大切な人、家族。
そばに寄り添って、うなずいて話しを聞いてあげるだけで、(口をはさまず) それだけでも十分に気持ちは伝わると思います。

優しい沈黙は、素敵な思いやりだと思います。

読んでくださって有難う!


|

« 聞き上手になる 2 | トップページ | 沈黙について »

コミュニケーション力」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 聞き上手になる 2 | トップページ | 沈黙について »