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相手のプライドを傷つけないこと

人には誰も、人に言われたくないこと、聞かれたくないことがあります。
 
それが何かは人によって違うけれど、話しているうちに察することが出来ると思うのです。
また、一般的に、こういうことは言われたら嫌だろうなということも、普通は分かると思うのです。
 
私の友人でハッキリ物を言うタイプの女性がいます。
そういう部分が好きで友達でいるのですが、世の中には言っていいことと悪いことがあるのも事実。
彼女は全てにおいて、ハッキリ言う部分を美点と思っているようなのですが、聞いていてそうかな?と疑問に思うこともあるのです。
 
例えば、相手がいいと思っているものを悪く言うこと。
「あのお店のケーキって美味しいよね」
「普通じゃない?」
「そうかな? 美味しいと思うけれど」
「値段があの値段なら普通以下じゃない? あの程度ならどこにでもあるし」
 
この展開、どう思われますか?
本当はもっとキツいことを言っているのですが、さすがに載せられません。
ちなみに私に言うのではなく、他の人との会話の流れについて話してくれたことを元に書いています。
 
あくまで私なら…ですが、
「うん、美味しいよね」と言ってしまうと思うのです。
それが後で問題になることがなければ。(その後、ずっとそのケーキを食べ続けなくてはいけないとか、何か支障が出ることがなければ)
 
上辺だけと思われるかもしれませんが、その程度のことを、相手に合わせて問題があることの方が少ないと思うのです。
あまりに過激に同調するのも変ですが。
それよりも、いいと思っているものにケチをつけられる方がずっと気分は悪くなるし、逆にいえば、そんなことで相手の気分を害する理由もないと思うのです。
本当にまずければ、「うん、普通かも」「私は合わないかも」と言うかもしれませんが…。
 
他には、相手がいいと思っているもの、したいと思っていることを察して、バカにすること。
「あの会社じゃ社員になってもねえ」
「あの学校にわざわざ入ってもね」
 
つまり、相手がその場所に入ろうかなと考えていることを先取りして、バカにするのです。
そうすると、相手は「入りたい」「入る予定」と言いづらくなりますよね。
友人は本音を言っているのです。でも、人はそれぞれ事情も違うし、いいと思っていなかったとしても、それを選択するしかない場合もあると思うのです。
悪く言われてしまうと、本当の気持ちが言えなくなってしまうかもしれません。
私は、人からケチをつけられた所ということは、後になっても忘れられないんじゃないかと思うのです。
「人から何を言われても、私は私だからいい」
結果的には、そう思うしかないでしょう。
でも、あえて、人の選択を悪く言う必要もないと思うのです。
 
彼女はある意味、自分に正直なのです。
いいと思うものはいいと言うし、悪いと思えば、悪いと言う。
「その考え方って、違うよね」「それって何か変よね」
そう思うと、相手にハッキリ伝える彼女は素敵だと思うこともあります。
でも、人間関係って、人にアドバイスを求められたり、聞かれない限り、自分の価値観を伝える必要はあまりないように思います。
そして、私はいつも思うのですが、「自分の考え方がベストではない」ということです。
 
自分にとってはベストでも、人にとってはベストではない。
 
そう思えたら、人にハッキリ指摘したり、悪く言えないと思うのです。自分だって言われたら不愉快でしょうし…。
また、問題がなければ、指摘せずに流すのも一つだと思います。
どうしても肯定できない問題であれば、否定も肯定もしないことも一つです。
 
私は、どうしてもハッキリ言わざるを得ない時は言いますが、相手を不愉快にさせるようなことは元々言う必要がないと思っているのです。
私の考え方で人を嫌な思いにさせる理由もないですし。
 
聞かれてもいないのに、指摘したことで相手が感謝することはまずないでしょう。
だとしたら、不愉快な思いだけが残ってもプラスは一つもありませんよね。
言ってやったという、自分のスッキリ感だけ。それって、スッキリするのかな?
 
ただ、今回話題にしている私の友人の場合、自分の価値観を押し付けている訳ではなく、「ただ、言いたいだけ」の部分もあります。自分の考え方が正しいから伝えたい訳ではなく、ただ、自分の考えを言っているという感じでしょうか…。
 
彼女は友人がすぐに出来るけれど、なかなか長続きしないと言います。
特にそれを気にしている訳でもないと思うのですが、他の人が「自分を持っていなくて、くだらないプライドばかりあるから、私に言われるとムカつくんじゃない?」と彼女は判断しています。
 
私は彼女のそういう部分を、指摘するべきか、考えています。
きっと、彼女は嫌な思いをするでしょうね。得ることがないので、私は言わないと思います。
 
どんな人でも小さなプライドはあります。
正当なプライドもあれば、確かにどうでもいいことにプライドを持っている人だっています。嫌なら付き合わなければいいのです。
そして、誰もが持っているプライドを、あえて傷つける権利は誰にもないと思っています。
 
人が持っている自尊心というプライドこそ、私は「自分を保つ芯」だと思うからです。
 
私は彼女から学びつつ、彼女との友情は表面的であることを感じています。
彼女と私がなぜ続くのかといえば、彼女もいい部分は沢山あるのです。そこから助けられていることも多い私なのです。
私は彼女のいい部分とだけ付き合っているのです。(それに対しての賛否はあるかと思いますが、私はそれでいいと思っています)
 
彼女が人のプライドを逆なでしていることは、自分で分かってしていることでしょうし、彼女の人生のツケは彼女が払うのですし、見守るしかないのかなと、今の私は考えているのです。
あえて指摘して、私と彼女の関係が悪くなることを恐れるということより、彼女に言ってもしょうがない…と諦めているのかもしれません。
 
親でもない私が彼女の性格を直す役目を担っているとも思えないし、正直、そこまで責任が持てないのです。指摘したら、やはりそのフォローもしなくてはならないでしょう。
言うだけなら言えます。
でも、彼女を不愉快にさせる、その責任も私は追えないと感じています。

(補足ですが、私は大半の場合、友人の欠点は長所に思えるのです。というのは、欠点であったとしても人に迷惑をかけていなければ、欠点ではないと思えるからです。
その上で、私はたとえ親友であっても、性格的なものを指摘したいとは思っていません。それはその人を尊重したいからですし、その部分も含めて好きだからです)

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恋愛、友情」カテゴリの記事

コメント

白猫さん、こんにちは。
ブログの方には初めておじゃまします。
落ち着いたふんいきの壁紙で、とても素敵ですね!

ハッキリ物を言うことが美点と思っているお友達ですが、ハッキリほめることもありますか?例えば、「今日の白猫さんの洋服はとてもセンスがいいわ!」とか「このカフェのコーヒーは東京一おいしいわね!」とか。普段ハッキリ物を言う方からの手放しのほめ言葉は、とてもうれしいですし、こころか言っている言葉なんだなぁって思えますよね。

白猫さんが違和感をお感じなのは、批判や非難ばかりをハッキリ言っているからなのでは?と感じたのですが、いかがでしょうか?

投稿: まいら | 2006年12月 4日 (月) 13時22分

まいらさん、こんにちは!
お久しぶりですね。ブログにも遊びに来てくださって有難うございます。

そう、そうなんです。
私のことは会った時に誉めてくれる部分もあるのです。でも、私と話す時に他の人のことを言う側面を見て、違和感を感じてしまったでしょう。
お世辞は必要ないけれど、いい部分を見てあげたほうが付き合うのも楽しいのかなと感じました。

なんにせよ、反面教師ですね。
私も人の粗探しをしたり、言わなくてもいいことを指摘するようなことがないように、より気をつけたいと思いました。

まいらさんの分析は鋭いですね。ドキッとしました。
それではまた☆

投稿: 白猫 | 2006年12月 5日 (火) 00時20分

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